>寺田池について>改修工事記録

三木土地改良事務所提供の資料に基づき、リアルな寺田池の状況などをお届けいたします。

 2008/06/30 掲載

2008/05/14 報告
H20年5月12日 撮影

寺田池工事も堤防工事がほぼ仕上がりに近づきました。
張ブロックに詰めた池底の土から見事にタデが生えています。
昨年に大量の種子が落ちた土だからでしょうか。
H20年5月12日 撮影

池内もまた、一面のヨシ原になってしまいました。
2008/03/02 寺田池発表会での報告
(着手前)

平成18年度に工事した範囲です。寺田池には上樋(うわひ)、中樋(なかひ)、底樋(そこひ)と呼ばれる、ため池の水を使うための取水口が3箇所あり、平成18年度は中樋と底樋の工事をしました。
(旧堤防掘削完了)

水を通しにくい地層まで池底より約2m掘り下げています。

堤防を築くために再利用出来ない残土は周回道路の盛土に再利用します。
(堤防遮水ゾーン盛土)

堤防から漏水しないようにするため、運搬してきた土をブルドーザで敷き均し、タイヤローラ(重さ20トン)で締め固め(転圧)ています。

一層の仕上がりは20cmとして施工管理しています。
堤防を築くために必要な土の量は約20,000立方メートル、ダンプトラック4,000台分で、小野市から運搬してきました。
(透水試験)

タイヤローラで締め固めた土は一定値以上締め固まっているか、また、必要な水の通しにくさを備えているか確認するため、現場密度試験、現場透水試験を実施します。

現場密度試験は直径20センチ、深さ20センチの穴を掘り、掘った土の重さを量り、砂で穴の体積を量り、土の重さを穴の体積で除した重さから土に含まれる水を差し引いた重さ(一般的に1立方センチメートル当たり1.4~1.8グラム程度)が、基準密度の90パーセント以上の密度であるか確認します。

現場透水試験は水が1秒間に土の中を浸透する速度が基準値(k=1x10^(-5)cm/s,毎秒0.00001センチメートル)以下であるか確認するため、密度試験で掘った穴に深さ20センチメートルの水をため、1時間後に減った水の量を確認します。減った量が200cc以下であれば基準を満足し、多ければ盛土のやり直しとなります。

写真は500ccとなっているのでやり直しとなりました。

(明神の森捨石護岸)

古い堤防にあった積石を周回道路や明神の森の新しく盛り土した護岸の波消し材料として再利用しています。
(堤体制波ブロック)

堤防が波の力で削られないようにするためにコンクリート製のブロックを設置しています。

写真は曲線部なので丁張り(ちょうはり)が、たくさん設置されています
2008/02/22 報告
寺田池の整備計画図は周辺地域の住民で組織された「寺田池協議会」で検討されました。

平成21年4月頃には周回道路が利用できる予定です。

図をクリックすると、拡大表示出来ます

2008/3/4最新の図面と差し替えました。
 部会で検討された舗装、掲示板に関する情報が追記されました。
H19年8月撮影

ため池の水草は水が空になってもいなくなることはなく、種子の状態で泥の中で何年も眠り続けることが出来るそうです。

だから、水を落とすとこのようにあっという間に水生植物の楽園に早変わりします。

寺田池にたくさん生えている絶滅危惧種のガガブタも水があれば「殖芽」で増えますが、水が無くなると泥の中の種が目を覚まします。
2008/02/20 報告
H19年.2月撮影

池底模様

池底は池の水を抜いた4ヶ月後の状況です。

ため池は池干をすることによって、泥が空気に触れ、池の汚れの原因となる有機物の分解が促進され、水質が良くなります。
H19年.8月撮影

池底が湿地化
H18年 撮影

寺田池空中写真

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