寺田池協議会(語る会)活動の特徴と課題

 協議会が積極的な活動を展開することが可能であった要因

 1 寺田池の恵まれた環境
    長い歴史と大きな水面をもち、周辺環境にも恵まれたため池である。このため、貴重
    な環境資源として、その保全と管理の取り組みについての地域住民の理解と賛同を得
    やすい。
 2 地元出身者の寺田池の思い
    運営委員の多くは地元出身者であり、子供の頃は寺田池で泳いだ経験をもつなど、寺
    田池の思い入れをもつ構成員が多い。そうした思いが熱心な取り組みの源になってい
    ると考えられる。
 3 一体となった自治会と水利の取り組み
    新在家町内会が寺田池の所有・管理の主体であり、水利は町内会の下部組織であるこ
    とから、円滑で一体となった協議会活動が可能である。
 4 市民活動グループ(平岡・寺田池を語る会)の存在
    イベントの開催、ワークショップの運営、ミニコミ誌の発行にも手慣れており、協議
    会活動の運営と持続のうえで貴重な人材を提供している。
 5 行政とコンサルタントのサポート
    行政はため池に関する情報の提供、イベント時の機材提供、広報、コンサルタント派
    遣などの支援を行っている。コンサルタントは事業の企画立案や資料の作成、協議会
    活動全体の進行管理、情報の提供などで大きな役割を果たしている。
 6 関係者との連携、協力
    セミナーの講師などを、気軽に引き受けてくれる専門家、隣接して立地している兵庫
    大学の教員、近傍に立地する県立農業高等学校の教員や生徒など、連携と協力を得や
    すい関係者の存在が、協議会活動にとって大きな力になっている。

 協議会の立ち上げや活動を展開するうえでのポイント

 1 立ち上げまでの長期の準備期間
    立ち上げまでに2年近くの時間をかけて、交流会の開催や広報活動を行い、関係者の
    理解と合意を高めるとともに、地域住民の関心を高めた。こうした長期に渡る準備が、
    その後の円滑な活動を支える大きな要因のひとつになっていると考えられる。
 2 運営委員会の活動
    運営委員会が、協議会活動のエンジン部分として大きな役割を果たしている。また、
    新在家町内会は自前の会館を有しており、活動の拠点となる場があることも運営委員
    会の活動を支える大きな要因のひとつと考えられる。
 3 その他
    女性の参画、新住民への普及・啓発をさらに進めること、隣接する小学校との連携を
    進め、子供やその親の参加を高めることなどが課題。特に新住民に対しては、寺田池
    の歴史や地域との関わりなどをわかりやすく伝えていくことが重要である。
    寺田池の貴重な水生植物を守る具体的な活動に参加してもらうなど、住民の関心と参
    加を高めるために、取り組み内容に一層の工夫が必要。持続性のある協議会としてい
    くために、運営委員の増員など人材や組織の強化、自治会費の一部を活動資金に充て
    るなど恒常的な活動経費の確保などが検討されなければならない。

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