2014/07/29 「4/27 寺田池協議会発足10周年記念行事「寺田池と地域づくり」」の報告
東播磨県民局地域振興室長の川崎様
ご来賓の方々を代表して、ご挨拶をいただきました。
反省すべき点は、増えすぎた原因が人間にあること。
ペットを池に放したり、餌を与えていることが問題。外来種も生き物。
在来種を守るために、捕獲した外来種を殺処分しなければならないことを認識し、命の大切さを学んでほしい。

環境保全も同じで、いかに継続できるかが重要である。協議会や新在家町内会のバックアップで、こういった活動に関わることが出来て幸せ。

特に新在家町内会には、アカミミガメ捕獲後、なるべく安らかに殺処分できるよう冷凍庫への保管などの協力も得ている。

関係者の理解や協力が得られることが、他の地域(ため池)とは異なり、先駆的で誇れるところ。
イベントによる新たな発見や交流により、さらに魅力を感じるようになった。仲間もできた。これからも寺田池に関わる人々と楽しく和やかに語り合い、地域の輪づくりに貢献したい。
第Ⅱ部 ディスカッション
『さらなる活性化のために』~悪いのは人間「命の大切さ」を考えよう~
〔パネラー 和亀保護の会 代表 西堀智子 氏〕

アカミミガメは結構美味しく食べられる。食材としては手間の割に身が少なく商業ベースにのらないが、肥料化できる可能性はある。


〔平岡・寺田池を語る会 芦谷恒憲 氏〕

20年前、まちづくり懇談会平岡会場のスタッフとして、平岡町の名所である寺田池のPR活動に携わった。
当時、寺田池を未来に引き継いでいくためには、地域が主体となる組織づくりが必要と考えた。
10年前に寺田池協議会が発足し、現実のものとなった。                  寺田池や明神の森は貴重な地域資源。この10年、関連情報を発信・共有することで愛着が生まれ、生活に欠かせない憩いの場所として訪れる人が増えた。
〔パネラー 前寺田池協議会長 森田 透 氏〕

私が知る限りでは、昭和30年代前半、大雨で寺田池の堤体が決壊しそうになった時、力を出せる人が昼夜の別なく尽力し、明神の森の土を肥料の袋(かます)に入れて必死に積み上げた。それが「地域の絆」のはじまりだったように思う。

また、平成15年に「明神の森」が整備された時も同じであった。新在家と周辺の町内会で清掃することになり、結果的に「地域ぐるみで森を守る」という意識が徐々に芽生えていった。

次世代の子供を対象としたさつまいもの植付けや収穫体験も「地域の絆」の一つとなっている。

今後も高齢化が進む中、水利など関係者だけでは維持存続が難しくなっており、これからは役割分担をしっかり考えて行かなければならない時期に来ている。
『寺田池と地域づくり』~地域の和・話・輪 これからの活動に向けて~

地域の皆様には、寺田池に関する知識や協議会活動へのご理解をさらに深めていただき、今後もイベントや環境保全活動へ積極的にご参加くださいますようお願い申しあげます。

去る427日、この10年を振り返り活動のさらななる活性化を図るため、総合文化センターにおいて記念行事を開催しました。
 今回の寺田池新聞は、当日の講演会やパネルディスカッションの様子を特集します。

ごあいさつ

(報告)

〔コーディネーター 兵庫大学経済情報学部 池本廣希 教授〕

周りの変化にあわせた活動が必要である。地域が支える寺田池。
そこに集まる人のバックアップは環境保全活動には不可欠である。

そのためには、寺田池を「楽しむ」、「食べる」といった楽しいイベントを開催して、池に興味を持っていただく、来ていただけるような取り組みが必要。

それらの取り組みや参加を通じた地域のコミュニケーションが、協議会活動のさらなる活性化につながっていく。
『さらなる活性化のために』~決まった「答えがない」ことが次につながる~
〔パネラー 前寺田池協議会長 森田 透 氏〕

重要なことは、マンネリにならないこと。地域を巻き込むという意味では、幼稚園の園外学習など世代を超えた取り組みも実施している。

施設も徐々に老朽化が進んでいる。
部外者による損壊もある。安全に施設を利用してもらうためには日々の点検が欠かせない。
修理についても、地元でできることは地元でやらねば。全体の維持管理体制をしっかりつくっていくことで、安全対策にもつながる。
第Ⅱ部 ディスカッション
〔パネラー 兵庫県農政環境部農林水産局農村環境室 森脇 馨 氏〕

利活用整備計画に関する地元の話し合いの経過を知らない人から、新たにトイレなどの設置要望があると聞いている。

寺田池は市営の公園ではなく、田んぼの水がめとして、周囲を利活用しているだけ。自分達で維持管理が継続できる身の丈にあった整備が大前提となる。

第Ⅱ部 ディスカッション
いずれにしても相当なエネルギーが必要でありエコとはいえない。

〔パネラー 兵庫県農政環境部農林水産局農村環境室長 森脇 馨 氏〕

今があるのも新在家町内会や水利のメンバーが理解をしてくれたことに尽きる。
はじめは堤体の漏水を直す改修工事を行う予定だった。
けっして寺田池を公園化しようとするものではなかったが、「池をオープンにして地域ぐるみで保全していく」ことについては、地域住民が環境保全活動に参加することによる事故や経費などの問題があり、管理面での理解が得られなかった。

『10年を振り返って』~利活用整備に向けた話し合いの成果~
向暑の候、皆様には益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は、寺田池協議会の活動にご理解とご協力を賜り、誠に有難うございます。

さて、寺田池は平成18年から4年がかりで改修工事が行われ、一周できる遊歩道が整備されました。
周囲の自然は貴重な存在であり、地域住民の憩いの場となっています。
改修工事を機に、寺田池が多くの方々に愛され、親しまれる存在となり、とても嬉しく思います。
寺田池協議会 会長 赤松輝雄
この協議会も10年が経ったが、今後は、地域の子供たちがここでしか得られない体験や繋がりができていくような仕掛けが必要である。

協議会の活動には、維持管理を含めいろいろと課題はあるが、それらは決して一つの答えだけではない。

「答えがない」という意味でも、これまで意見を出し合い実践してきたように、その都度、その時に応じた活動や対応を皆で考えていくことで、未来につながっていくと思う。
第Ⅱ部 ディスカッション
元来、ため池は稲作用の貯水施設であるが、その地域資源を活かし守っていくためには、住民ニーズや環境変化に応じた活動が求められており、環境保全や維持管理について、地域住民や関係団体が協働できる仕組みづくりが必要である。
『発想の転換』~寺田池に「近づかない」から「近づけるように」~
『10年を振り返って』~利活用整備に向けた話し合いの成果~
第Ⅱ部 ディスカッション
第Ⅱ部 ディスカッション
第Ⅱ部 ディスカッション
第Ⅱ部 ディスカッション
〔パネラー 和亀保護の会 代表 西堀智子 氏〕

和亀保護の会がこれまで寺田池で捕獲した外来種ミシシッピアカミミガメは1365頭。県立農業高など他の団体が捕獲した数を加えると、総数は2000~3000頭にも及ぶ。
改修工事に先立ち「かい掘り(水抜き)」した時、捕獲された亀はほとんどがアカミミガメで、準絶滅危惧種のイシガメは0頭、スッポンが3頭、クサガメが約100頭見つかっただけ。                                                    
最近の研究では、クサガメは外来種ではないかとの報告があるが、アメリカではなく東南アジアから来たもので、在来種とは共存できる種である。
個体数は非常に少なくなった。
和亀を守るためには、外来種の数が増えすぎないよう捕獲し続けなければならないが、継続して実施することについては紆余曲折もあった。
第Ⅰ部 基調講演

寺田池と地域づくり

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『10年を振り返って』~利活用整備に向けた話し合いの成果~
『地域の絆 寺田池』~みんなで守ることで得られるもの~
(発行)寺田池協議会事務局

 加古川市平岡町新在家2丁目276-8
  (新在家農業会館内) (月曜日休館)
      tel&fax 079-426-8627

(協議会ホームページ)
       teradaike.com 
 
もしくは、寺田池協議会で検索してください。
『地域の皆様に愛される寺田池で

あってほしい…』、「地域の誇り」

寺田池を次世代につなげていく

活動を続けてまいりますので、

これからもご協力を宜しくお願い

します。


「水を貯めて使う」は、「お金を貯めて使う」と同じこと。
価値が生まれてくるが、周りの変化に合わせた使い方が求められている。

ため池とダムとの違いについて考えた時、ダムには人が近づかない。ため池は人も生き物も集まってくる。
これが共生の原理となる。
自然との共存という意味での「かい掘り(水抜き)」については、3~5年に一度の間隔であれば実施できる。

魚が増え過ぎている傾向があり、水質悪化にもつながる恐れもある。
経費の問題はあるが、ガガブタや外来種駆除のためにも、かい掘りは必要であると考えている。

『さらなる活性化のために』~マンネリにならない協議会活動を~
そこで、これまで話し合いの中で決定した経緯を関係町内会の皆さんに代々受け継いでもらうよう、冊子にまとめる必要があると考え、寺田池の「てびき」を作成し配布した。

行政の役割はいろんな情報を提供していくこと。
結局、主体は地域であり行政ではない。地元や地域の主体的な活動が活発に行われることにより活性化が図られる。
『さらなる活性化のために』~身の丈に合った施設整備と管理を~
第2部パネルディスカッションの様子
記念行事に参加されたみなさん

〔パネラー 播磨ウエットランドリサーチ 代表 松本修二 氏〕

生き物から見ると多様性を守っていくことが重要である。
『さらなる活性化のために』~多様性を守りシンボルをもっとPRして~

寺田池のシンボルであるガガブタを地域の宝として外部発信していくことで、寺田池に対する地域の盛り上がりや協議会活動の活性化につながる。
第Ⅱ部 ディスカッション
〔パネラー 播磨ウエットランドリサーチ 代表 松本修二 氏〕

寺田池の水生植物の特徴は種類が多く、生物多様性が非常に高い。通常、一つのため池に10種類あれば多い方だが、寺田池は平成10年からでも約16種類見つかっている。
うち4~5種類は絶命危惧種である。

多様性を守るためにも、池の「かい掘り(水抜き)」をどんどんやってほしい。
ガガブタは「種」ができる仕組み(クローン)であり、寺田池は種や遺伝子がつくられる池。
正にガガブタはその象徴的なもの、この池のシンボルといえる。
それらを解決するためには、平岡北地区の人々と話し合いの場を持つことが必要だった。幾度となく「寺田池のつどい」を開催し、新在家町内会役員の声を伝えていった。
平成15年に協議会を設立する運びとなったが、最初の頃は、新在家町内会と平岡北地区住民、行政との間にも溝があったことを憶えている。

協議会では、利活用整備計画案をつくるためのワークショプを繰り返し行った。
グループ討議の発表がたどたどしかった県立農業高校生も、しだいに自信を持って自分の意見が発言できるようになった。

「身の丈に合う整備計画」を、みんなで考え、話し合い、まとめていく中身の濃い勉強会に携わることができて、とても感謝している。
今後の寺田池協議会は、住民ニーズや環境変化を受け止め、幅広い年齢層を対象とした活動を継続して行うことが重要である。

これまで築きあげた「地域の絆」やイベント通じた緩やかなネットワークを活かし、仲間や環境保全の協力者を増やすことで、協議会活動のさらなる活性化が図られる。
〔コーディネーター 兵庫大学経済情報学部 池本廣希 教授〕

「池に近づかない」から「近づけるように」へと発想を転換したことにより、ため池の価値が見直されるようになった。

兵庫大学は寺田池の中島とデッキで結ばれ、一般にも開放している。
管理上の問題もあったが、地域に開かれたオープンスクールを目指すことで相乗効果があった。
寺田池協議会は「地域の誇り」寺田池を守り育てるため、平成15年に発足して以来、平岡・寺田池を語る会とともに、施設の維持管理やPRイベントなどを実施してまいりました。

これまで各種行事や活動が続けてこられたのも、平岡北地区町内会並びに各種団体のご支援の賜物と心より感謝します。
寺田池協議会発足10周年記念行事
この素晴らしい地域の宝を次世代に引き継げるような活動を大いに期待している。
第Ⅱ部 ディスカッション